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■生命保険のしくみ

生命保険のしくみというものを考えたことがありますか?
人は昔から集落で生活をしながらお互いに助け合って生活をしてきました。産業が発達すると家族の単位が小さくなり、残された家族の生活は大黒柱が亡くなると大変な影響を受けるようになりました。そこで考え出されたのが生命保険なのです。生命保険は本来「助け合い」という相互扶助の精神(→)でなりたっています。
大勢の人が、少しずつのお金を出し合い大きな共有の準備財産を作り、仲間に万が一のことが合った場合にはそこからお金を出して助け合おうというのが生命保険のしくみです。

日本では明治時代に生命保険会社が設立されました。

契約成立の日から即座に大きな保障が得られ、万一の時に備える方法としてはとても合理的なものであると言えます。

■生命保険の基本形

複雑に見える生命保険も3つの基本形から成り立っています。どのような場合に保険金が支払われるかによって分類されます。

●死亡保険
死亡または高度障害になった場合に限り保険金が支払われる保険。死亡保険に該当する保険の種類は以下の通りです。

定期保険/保険期間を定めたもの(図→)

終身保険/保険期間が被保険者の一生にわたっているもの(図→)

定期保険特約付終身保険/終身保険に定期保険を上乗せし、一定期間の死亡保障が大きくなっているもの(図→)

●生存保険
契約から一定期間満了まで被保険者が生存していた場合に保険金が支払われる保険です。

年金保険や貯蓄保険などに各種の死亡保障がつけられています。

●生死混合保険
死亡保険と生存保険を組み合わせたものです。被保険者が保険期間の途中で死亡や高度障害になった場合、保険期間満了まで生存した場合に保険金が支払われます。主なものに養老保険があります。

養老保険/死亡保険と生存保険を同じ割合で組み合わせたもの

定期保険特約付養老保険/満期保険金より死亡の場合の保障が大きくなっているもの

ブレイクタイムコラム
「保険会社の相互会社と株式会社の違い」

保険会社の経営形態には相互会社と株式会社があります。違いは以下の通りです。

相互会社/保険事業だけに認められているもの。剰余金(一般の株式会社の利益金)は原則として80%以上を社員配当として返還することになっています。保険に加入した契約者は原則社員として会社の運営に参加し、社員の中から総代を選び、総代会で会社運営の重要事項を決定します。

株式会社/契約者は保険の契約関係だけで、会社運営には参加しませんが利益の一定割合を契約者配当として返還する、契約者本位の経営をするなどとして相互会社と違いなく運営されています。

相互扶助の精神/
一人は万人のために、万人は一人のためにという助け合いの精神。自分の支払った保険料は他の多くの人を助けるために使われ、自分が助けられるときは他の多くの人が払った保険料によって助けられます。貯蓄は自分の払ったものに利息がついて戻ってくるものであり、生命保険と貯蓄は根本的な考え方が違います。

定期保険/図

保険期間が決まっている。定期保険のみ加入していて、60歳、65歳で保険が満了になった場合…それ以降はどうする?


終身保険/図

保険期間は死ぬまで。でもどのくらいの死亡保険金がでるのでしょう?


定期保険特約付終身保険/図

定期保険と終身保険を組み合わせているから安心。でも定期保険は何歳まで必要なの?終身保険はいくらでるの?

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